マーケティングとは?マーケティングて何をすることなの?

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マーケティングとは?マーケティングて何をすることなの?

マーケティングとは?




「マーケティング(Marketing)」という言葉は「Market(マーケット・市場での取引)」と「ing(動詞)」を組み合わせたものです。

そのまま言葉だけを見ると「市場で取引すること」という意味になります。

そして、直接マーケティングに関わる仕事をしていなくても、ほとんどの人が知っている(聞いたことがある)言葉です。

ただ、ほとんどの人が知っている言葉ですが「マーケティングって何ですか?」と質問されて答えられる人は以外と少ないです。

マーケティングに対するイメージは人によってそれぞれ違っていて、「商品開発」だったり、「市場調査」や「プロモーション活動」だったりもします。

確かに商品開発も市場調査もプロモーションもマーケティングです。

ただ、それはマーケティング戦略の一部であって、マーケティング全体を表すものではないです。

それではマーケティングが何なのかと言いますと・・・


「売れる仕組みを作ること」


・・・です。


ただ、「売れる仕組み」といっても「売り込むこと」ではないです。

買い手が「買いたい」と思える価値のあるもの(商品やサービス)を安定して売れ続ける仕組みを作ることです。



多くの人は、マーケティングを「販売活動」だと思っています。

でも・・・

「商品をどうやって売るか」ということはマーケティングではなく「セリング(販売)」になります。

マーケティングは、あくまでも「売れる仕組みを作る(売れ続けるものを作る)」ことなのです。


どうしてマーケティングが必要なの?




物が不足している状態なら「良い物」さえ作れば、いくらでも売れることでしょう。

戦後間もない頃は、良い物であれば作れば作っただけ売れるので「大量生産、低コスト」を目指す生産志向でした。

(発展途上国では有効な方法です)

ただ、現代のように市場に物があふれていて、消費者は数多くある商品の中からいつでも好きな物を買える状態では「良い物さえ作れば売れる」ということは、もう無くなっています。

そして、場所によって売れる物は変わってくるし、「安ければ売れる」というものでも無いです。

例えば、格安スマホが出たからといって、すぐにみんな乗り換える訳ではないし、有名ブランドの期間限定品が販売されれば数十万円の価格であっても抽選で当選しないと買えないほど人気があったりもします。

商品は顧客が価値を感じることができれば割高でも買ってくれるし、反対に価値を感じなければ、どれだけ格安でも買ってはくれないです。

買う側は、「価値が感じられた(良い買い物ができた)」ことで満足できます。

売る側の目的は、より多くの利益を出すことなので「たくさん売れる」ことで満足できます。

売る側と買う側の両方が満足できる仕組みを考えて作ることが「マーケティング」の役割です。



そして、マーケティングが上手くいくとお客様から「売って欲しい」という状況になります。

そうなることで、ライバルとの価格競争、売り込むための営業、宣伝するためのコストなどで頭を悩ませる状況を避けることもできます。

売り込む努力を極力減らすこともマーケティングの目的です。

「市場(マーケット)」で売り手と買い手がお互い良い関係を保ち、満足できる状況を作るためにマーケティングが必要なのです。


マーケティングを構成する4つの要素とは?


マーケティングは売り手と買い手がお互いに満足できる「売れる仕組み」を作ることです。

その仕組みを作るための要素(マーケティングを構成する要素)が4つあります。

その4つの要素のことを「マーケティングの4P」と呼んでいます。


マーケティングの4Pとは?




4Pというのは、売り手の視点から見たマーケティング要素のことです。

「何を?」「いくらで?」「どこで?」「どのように?」売っていくのかを考えるものです。

4つの要素の頭文字に「P」が付いているので「4P」と呼んでいます。


①「Product(製品・プロダクト)」

製品は、形のある物だけでなく形の無いサービスなども含まれます。

まずは製品(売る物)が無いとマーケティング自体が成り立たないです。


②「Price(価格・プライス)」

製品には、価格を決める必要があります。

ただ、価格が高すぎると売れないですし、反対に安いから売れるとも限りません。

適正な価格を付けなければいけないです。


③「Place(場所・プレース)」

良い製品を作って、適正価格を付けたとしても場所が悪いと売れないです。

そして、製品を消費者に届けるチャネル(流通経路)も考える必要があります。

チャネルは、「何かが流れる経路」のことです。

集客するための媒体や商品やサービスを届けたり、販売などのことで、インターネットや運送業者、小売業者などを指します。


④「Promotion(販売促進・プロモーション)」

「プロモーション」は、広告や宣伝、キャンペーンなど様々な活動をすることです。

(商品の陳列や説明なども含まれます)

製品に関心を持ってもらって、購買行動を起こしてもらうためにするものです。

どんなに良い物を作って、適正価格を付けて、場所(媒体)を用意しても、待っているだけでは知ってもらえないし、買ってもらうこともできないです。

なので、「どのように知ってもらうか」を考えてプロモーション活動をする必要があるのです。


マーケティングの4Cとは?




4Pは売り手の視点から見た4つの要素でしたが、4Cは買い手の視点から見た4つの要素になります。

4つの要素がアルファベットの頭文字「C」から始まるので「4C」と呼ばれています。

※4Pは米国のマーケティング学者「E・J・マッカーシー」が1960年代に提唱したもので、4Cは米国の経済学者「R・F・ラウターボーン」が1980年代に提唱した顧客の立場に立った考え方です。


①「Customer solution(顧客ソリューション)」

「ソリューション」というのは「解決する」という意味です。

顧客が抱えている問題や課題、悩みをどうやって解決するかというという考え方になります。

4Pの「Product(製品)」 → 4C「Customer solution(顧客ソリューション)」


②「Customer Cost(顧客コスト)」

顧客が支払う費用(コスト)のことです。

4Pの「「Price(価格)」 → 4Cの「Customer Cost(顧客コスト)」


③「Convenience(顧客の利便性)」

顧客にとって便利かどうかを考えること。

4Pの「「Place(場所)」 → 4Cの「Convenience(顧客の利便性)」


④「Communication(コミュニケーション)」

プロモーションやアフターサービスなどでの顧客との関係性。

売る側から見ればプロモーションでも、買い手(顧客)側から見るとコミュニケーションになります。

4Pの「「Promotion(プロモーション)」 → 4Cの「Communication(コミュニケーション)」


マーケティングミックスとは?


マーケティングの4Pや4Cを効果的に組み合わせることを「マーケティングミックス(MM)」と言います。

4P(4C)の要素は、どれか一つでも欠けると「売れる仕組み」を作ることはできません。

製品が変われば、「価格」も「売る場所」も「売り方」も変わってきます。

バラバラで考えてしまうと効果が小さくなってしまうので、最大の効果を得るために4つの要素を上手く組み合わせる必要があるのです。


マーケティングて何をすることなの?




マーケティングは顧客に「売って欲しい」と言われることを目的としています。

(売り込まなくても売れる仕組み作りを目的としています)

そのためには、「マーケティング戦略」が必要になります。

マーケティング戦略は、「誰に」「何を」「いくらで」「どうやって」を考えることです。

ただ、「よし!売れる仕組みを作るぞ!」と思っても、何をすればいいのか分からないと「何から始めていいのか」が分からないですよね。

その為にはマーケティングの手順が必要になります。

その手順のことを「マーケティング・マネジメント・プロセス(MMP)」と呼んでいます。

その手順には5つのステップがあります。


①「Reserch(リサーチ・市場調査・分析)」


「マーケティング・リサーチ」というもので、これから行うビジネスの市場や顧客、ライバル、を調べることです。

まずは、あらゆることを調査することから始めます。


②「STP」


「STP」は「Segmentation」「Targeting」「Positioning」の頭文字を取って略したもので、代表的なマーケティング手法の一つです。

(「マーケティンの神様」とか「近代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラーが提唱したものです)


・「Segmentation(セグメンテーション・市場細分化)」

「市場(マーケット)」は通常広いので、市場すべてのニーズに応えることができないです。

なので、市場を細かく分けて見ていきます。


・「Targeting(ターゲティング)」

市場を細かく分けて絞り込んだ後に、特定の市場を選びます。

標的(ターゲット)となる市場に狙いを定めます。


・「Positioning(ポジショニング)」

顧客に対して、どのような立ち位置でビジネスを行っていくのかを決めます。

「早くて、安くて、美味い」とか「高価だけど高品質」や「安心感と信頼性抜群」など他社との差別化を図り立ち位置を決めます。

顧客が他社と自社の商品やサービスを比べた時に「どう見られたいか?」を決めます。


③「Marketing Mix(マーケティング・ミックス)」


4Pと4Cの要素を効果的に組み合わせて、売れる仕組みを作っていきます。


④「Inplementation(実施)」


①から③までのマーケティング戦略で完成したものを実施します。

「R(リサーチ)」→「STP」→「MM(マーケティングミックス)」で作り上げた仕組みを実際に行います。


⑤「Control(評価・フィードバック)」


結果に対して評価をしたり、フィードバックをして見直したりします。


①から⑤までの、5つのステップがマーケティングの基本的な流れになっています。


さいごに


「マーケティング」と聞いて「売るための方法」と勘違いされている人は少なくないです。

そして、ほとんどの人のマーケティングに対するイメージは「マーケティングの一部」である場合が多いです。

「マーケティング=市場調査」や「マーケティング=プロモーション」といった感じで。

マーケティングの本来の目的は「売り込むこと」ではなく、反対に「売り込まなくてもいい仕組みを作ること」です。

お客様に喜んで商品を購入していただくための手段です。

売り手と買い手がお互いに、満足できる良い関係(仕組み)を作ることこそが「マーケティング」なのです。


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